日々静物画写真

カメラは、何でも良いわけではない。

 

 

 二週間程前のsumihateさんのブログ「カメラもなく、腕もなく・・・」に

「私思うに、さにあらずサイバーショットでも十分です。だってsumihateさんの写真、私、好きですヨ。この件、長くなるので改めて書いてみます。」

とコメントしたことずっと気になっていて、そのことについて書いてみようと思った次第です。

 

 入社式、入学式などなど多くの人にとって節目の四月です。そんな行事につきものなのが、記念写真の撮影。多くの場合写真館の写真屋さんが撮ってくれる。写真屋さんが撮る写真と言えば結婚式の記念写真。最近は、それほど多くの機会がようですが、写真館にでかけての家族写真。

 

 記念写真の撮影のときに、いくら解像度が高くなったとはいえ、名刺サイズのコンデジカメラや携帯で撮影されたらお金払いたくないし、そんな写真屋「帰れ」といわれてもしょうがない。いま写真スタジオで撮影する以外には、カブリ布を使うような箱形のスタジオカメラは、見かけなくなったけれど、あれを使っての写真撮影は、記念写真の値打ちが上がる気がして

「少々,料金が高くてもしょうがないか。」という気持ちになる。記念写真屋さんの出張撮影には、見た目、大きめの一般人は持っていない中型カメラは欠かせない。ありがたみが違う。

 

 ところで写真屋さんにとって一番怖いのは、撮影したはずの記念写真が写っていないこと。なにかの事故で写真が撮れていないとなったらお客に罵倒されて、料金は貰えず、即、写真屋廃業。

 そこで写真屋さんの使う手がカメラを2台用意すること。見た目にありがたい大きめのカメラと、デジタル一眼レフのカメラ。デジタルは撮影した写真をその場で確認できるから、リスク回避のため。2台のカメラは、記念写真の写真屋さんにとっては、欠かせない。

 

 写真屋さんの記念写真撮影の話しをしたが、ようするに「写真」が必要とする要件は、人によって違うので、それにあったカメラが必要だということ。なんでも良い訳ではないのです。

 子供や孫の運動会の撮影、バードウオッチングでの野鳥の撮影、花のアップの撮影、建設現場の記録などなど。なにが撮りたかによって、カメラのスペックも考えないといけないということ。

 

「写真は感性で撮るもの。」という言い方がありますが、それによって「カメラは何でも良い。」とはいえないということ。何を撮りたいかによって、カメラが持つべき機能が違ってくるわけで、次に来るのが感性だという事なのでは。